会員の桑原ヒサ子さんによる『ナチス・ドイツのクリスマス  ナチス機関誌「女性展望」にみる祝祭のプロパガンダ』が刊行されました

会員の桑原ヒサ子さんによる、ナチス機関誌研究の著書が刊行されました。

桑原ヒサ子 著 『ナチス・ドイツのクリスマス  ナチス機関誌「女性展望」にみる祝祭のプロパガンダ』
青弓社 2024年12月11日
定価 3800円+税
ISBN978-4-7872-2105-6
ナチス時代に家庭ではクリスマスをどう祝っていたのか。そして、民族共同体の強化の一環としてクリスマスはどう使われ、第2次世界大戦以降はそれが戦時プロパガンダへとどのように接続していったのか。
官製女性雑誌「女性展望」の記事と写真から、クリスマスというレンズを通して映し出される、女性の社会活動、家庭や家族のあり方、銃後の生活を緻密に分析する。そして、プロパガンダに巻き込まれ、戦時下の激流に生きる当時の女性たちの姿を丁寧にすくい取る。
【目次】
第1章 政治宣伝に利用されるドイツのクリスマスのはじまり
――一八七〇年から一九三〇年代初めまで
1 19世紀市民階級の家族の祝祭としてのクリスマス
2 戦争とクリスマス
3 第一次世界大戦後の社会とクリスマス
4 政党とクリスマス
第2章 民族文化史的プロパガンダとしてのクリスマス
――キリスト教の祝祭とゲルマン民族の冬至祭
1 国家統一を目指す19世紀の愛国主義から20世紀前半の民族主義へ
2 教会との関係、青年運動との関係
3 「女性展望」に掲載されたゲルマン文化と冬至祭の記事
4 ゲルマン信仰のシンボル
5 読者と編集部の女性たちの受け止め方を考える
第3章 家庭で祝うクリスマス
1 どのようにクリスマスを祝うのか ―中産階級にとってのクリスマス
2  クリスマス飾りを準備する
3 クリスマスプレゼントを用意する
4 クリスマスのレシピ
第4章 社会的・政治的プロパガンダに利用されるクリスマス
1  辺境地域の労働者家族への支援
2 「みんなのクリスマス」―ナチ女性団、ドイツ女性事業団、ドイツ女子青年団、少女団の活動
3 銃後の団結を促す「戦時のクリスマス」

会員の鈴木芳子さんによる翻訳本『ネコのムル君の人生観』(下巻)が刊行されました

本会会員の鈴木芳子さんによる翻訳本 E. T. A. ホフマン『ネコのムル君の人生観(下)』が2024年10月8日に刊行されました。

光文社古典新訳文庫HP https://www.kotensinyaku.jp/books/book401/

リール動画  https://www.instagram.com/kotensinyaku/reel/DAmfysOSv-w/?hl=ja

「恋愛、結婚、ネコ学生組合への加入と、妻の浮気相手との決闘。そして上流階級体験。下巻では、若々しさと瑞々しい知性、気負いがぶつかり合う修業時代から成熟期まで、血気盛んな若者としての成長が描かれる。教養小説のパロディーと音楽家クライスラー篇の熱狂が奏でる二重小説。」(光文社サイトより)

↓ 9月に発売された上巻の紹介です。

 http://germanistinnen.sakura.ne.jp/2024/09/16/kater/

2024年 関東支部研究発表会のご案内

2024年 関東支部研究発表会をハイフレックスで開催します。会員でない方も歓迎ですので、奮ってご参加ください。

  • 日時:10月27日(日) 14:00~16:00
  • 学習院大学とZOOMを使用したオンラインでのハイフレックス開催
  • 発表者・題目
  • 発表 1:鯨岡さつき (学習院大学・法政大学非常勤講師)

題目:機械と二人三脚で読む日記の世界一文字認識プラットフォームTranskribusを利用した18世紀後半の手書き資料分析 <仮題>

  • 発表 2:田丸理砂 (学習院大学教授)

題目:過去の女性作家の活動に光を当てる―ニコル ザイフェルトの仕事を例に

  • 参加費:無料
  • 会場:学習院大学 北二号館10階大会議室(JR 「目白」駅から会場建物まで徒歩5分)

(16番の建物です。)

※日曜日は会場の建物の入り口が施錠されているため、

 13:50 に建物入り口前に集合をお願いします。

参加ご希望の方は、 10月23日 (水)までに、飯田

iidasumiko57 (アットマーク) gmail.com

までご連絡いただきますようお願いいたします。

((アットマーク) の部分は@に置き換えてください。)

その際、対面でのご参加かZOOMでのご参加かもお知らせくださいますよう、お願いいたします。

ZOOM情報は、ZOOMでのご参加のお申し込みのあった方に個別に発表レジュメとともに10月26日(土)頃お送りいたします。

会員の鈴木芳子さんによる翻訳本『ネコのムル君の人生観』(上巻)が刊行されました

本会会員の鈴木芳子さんによる翻訳本 E. T. A. ホフマン『ネコのムル君の人生観(上)』が2024年9月11日に刊行されました。

「人のことばを理解し、読み書きを習得した雄ネコのムルが綴る自伝と、架空の音楽家クライスラーの伝記が交差する傑作長編。上巻はムルの生い立ちから、友だちのプードル犬ポントとの友情、美猫との恋話など青年時代まで。愛猫家必読!ネコ愛あふれる訳者による抜群に読みやすい新訳。」(光文社のサイトより)

光文社古典新訳文庫HP https://www.kotensinyaku.jp/books/book399/

リール動画 https://x.com/kotensinyaku/status/1830486703007826349

なお下巻は10月8日に発売予定です。

2024年 総会のお知らせ

ゲルマニスティネンの会総会を以下の日時で開催いたします。お弁当をご持参ください。
 
日時 2024年6月9日(日)13:15~16:00
会場 慶應義塾大学日吉校舎(〒223-8521 横浜市港北区日吉4-1-1)
D304(第4校舎独立館3階)
https://www.keio.ac.jp/ja/maps/hiyoshi.html
 
みなさまにお目にかかれることを楽しみにしております。

東ドイツの映画 イベント@法政大学のお知らせ

会員の山根恵子さん(法政大学)よりイベントの案内です。

「壁の向こうのハリウッド − 知られざる東ドイツの映画製作」

  • 日時:4月24日(水)18時30分~21時
  • 場所:法政大学市ヶ谷キャンパス
  • 詳細:
    1. 講演『デーファの歴史と東ドイツの劇映画』
    講師:『Das Grosse Lexikon der DEFA-Spielfilme(デーファ劇映画大事典)』著者 F. B. ハーベル氏
    2. 映画『君が大人になったら、アダム』(1965/1990 監督エーゴン・ギュンター 約72分 日本語字幕付き)の上映
    3. トーク「東ドイツの映画事情」F. B. ハーベル氏
    筒井武文氏(東京藝術大学大学院教授/映画監督)
    4.Q&A
  • https://www.hosei.ac.jp/kokusai/info/article-20240402102126/

 

新学期始めでお忙しいとは存じますが、ご参加いただければ幸いです。

もちろん、学生さんも参加可能です。

関東支部研究発表会のご案内

2023年度関東支部研究発表会をオンラインで開催します。会員でない方も歓迎ですので、奮ってご参加ください。

  • 日時:10月29日(日)14:00~16:00
  • ZOOMを使用したオンライン開催
  • 発表①木戸 芳子(元東京音楽大学教授):聴解から読解へ ー歌詞の朗読をめぐってー
  • 発表②山川 智子 (文教大学文学部教授) :ドイツ語学習と欧州評議会の「複言語・複文化主義」(仮)

ZOOM情報は、ゲルマニスティネンの会会員の方にはすでにメーリングリストでお知らせしています。会員でない方の場合には、申し込みのあった方に個別にお知らせいたします。

参加ご希望の方は、10月28日(土)までに

飯田 iidasumiko57(アットマーク)gmail.com 及び

落合 n-ochiai(アットマーク)msj.biglobe.ne.jp

両名までご連絡いただきますようお願いいたします。((アットマーク)の部分は@に置き換えてください。)

2023年度 ゲルマニスティネンの会 総会のお知らせ

2023年度 ゲルマニスティネンの会の総会を開催いたします。

  • 日時 202364日(日)13:1515:30
  • 会場 明治大学駿河台キャンパス(〒101-8301 千代田区神田駿河台1-1)

※対面で開催します。使用教室については学会事務局より連絡があり次第掲示します。

  • 出席の連絡は、530日(火)必着で、katsuki〔アット〕po.osu.ac.jp (担当:香月)までお願いいたします(〔アット〕を@に変えてください)
  • 昼食が必要な場合は、各自お弁当をご持参ください。

以上、よろしくお願いいたします。

ゲルマニスティネンの会 世話人会 香月恵里、木戸紗織、前田織絵、寄川真弓、横山香、植朗子、桑原ヒサ子

関西支部研究発表会のお知らせ

ゲルマニスティネンの会・関西支部の研究発表会を開催します。今回は対面での開催になります。

◆ 日時:2023年3月19日(日) 13時~15時40分

◆ 場所:NLC新大阪8号館 9階 902号室(大阪メトロ「西中島南方」駅 徒歩4分)※蓋のある飲み物のみ持ち込み可。https://www.instabase.jp/space/7203743102

◆ 発表スケジュール(発表40分、質疑応答20分を予定しています)

1.13時10分~14時10分 三上雅子氏「ミュージカル『エリザベート』―ミュージカルが映し出す社会と時代―」(仮題)

2.14時40分~15時40分 高坂純子氏「「ノイエ・ヴァッヘ」の歴史的変遷について―「王宮護衛所」から「国立中央追悼施設」に至るまで―」

研究発表会に参加希望の方は、3月12日(日)までに横山

yokoyama[アットマーク]daibutsu.nara-u.ac.jp までご連絡をよろしくお願いいたします。

ゲルマニスティネンの会関西支部世話人 小川さくえ、横山香、廣瀬ゆう子

ドイツ語文芸翻訳ワークショップのお知らせ

ゲルマニスティネンの会では、会員の鈴木芳子さんと小川さくえさんを講師として、「ドイツ語文芸翻訳ワークショップ」を開催します。

  • 日時:2023年3月12日(日) 13時~15時30分
  • Zoomにて開催

鈴木さんのセッションでは、「Kunst und Liebe」というテーマで、E.T.A.ホフマンの『牡猫ムルの人生観』をテキストとして、読者がより深く理解し楽しめるような翻訳技法について考えます。

小川さんのセッションでは、ドイツ語に翻訳された日本の文学作品をふたたび日本語に戻すという作業を通して、「文学作品の翻訳者は『第二の作家』」というテーゼを明らかにしていきます。

各セッション60分程度でレクチャーと実践練習をおこないます。ZoomのURLおよび事前準備等については、お申し込み後に連絡いたします。

ドイツ語の文芸翻訳に興味のある方でしたら、どなたでも参加できます。詳細は添付のチラシをご覧ください。

参加申し込みは、3月8日までに、 

workshop2023[ at ]germanistinnen.sakura.ne.jp(担当:横山)まで。

ワークショップチラシ