本会宛に、國重裕さん(龍谷大学)より新刊書
『母と娘の物語 戦後オーストリア女性文学の《探求》』(松籟社 2,640円、発売日:2022年3月15日)
をご恵贈していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
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【内容紹介】
家父長制やカトリックの遺風が温存された第二次大戦後のオーストリア。保守的な価値観に支配された「言葉の壁」にぶつかりながら、女性作家たちはどのような言葉を紡ぎ出し、そして何をめざしたのか。彼女たちの文学における《探究》に迫る。
【目次】
- 第一章 家父長制社会の共犯者としての主婦─マルレーン・ハウスホーファー「ステラを殺したのはわたしたち」、『屋根裏部屋』
- 第二章 娘時代の教育の代償─マルレーネ・シュトレールヴィッツ『誘惑。』、ブリギッテ・シュヴァイガー『海の水はなぜからい』、ヴァルトラウト・アンナ・ミットグチュ『体罰』
- 第三章 女性の言葉(声)の獲得をめざして─インゲボルク・バッハマン『マーリナ』、「ウンディーネ去る」
- 第四章 家父長制度に抗って書く─エルフリーデ・イェリネク『ピアニスト』、『欲望/快楽』
- 第五章 母を問いつめる娘─エリーザベト・ライヒャルト『二月の影』、『悪夢』
- 余録 現代オーストリア文学小史