関東支部会員の中込啓子さん翻訳のエルフリーデ・イェリネク(ノーベル賞受賞作家)『ピアニスト』の 新訳が、この3月に刊行されました。
新しく生まれ変わった名著をお一人でも 多くの方に読んでいただきたく、ご紹介申し上げます。
エルフリーデ・イェリネク『ピアニスト』鳥影社 2021年3月15日発行
価格 2860円(税込)512ページ
ISBN 978-4-86265-832-6
ドイツ語学・文学・文化の研究と教育にかかわる女性研究者の会
関東支部会員の中込啓子さん翻訳のエルフリーデ・イェリネク(ノーベル賞受賞作家)『ピアニスト』の 新訳が、この3月に刊行されました。
新しく生まれ変わった名著をお一人でも 多くの方に読んでいただきたく、ご紹介申し上げます。
エルフリーデ・イェリネク『ピアニスト』鳥影社 2021年3月15日発行
価格 2860円(税込)512ページ
ISBN 978-4-86265-832-6
会員で本会世話人の桑原ヒサ子さんが、これまでの研究をまとめた著書を刊行されましたので、ご紹介いたします。
桑原 ヒサ子『ナチス機関誌「女性展望」を読む 女性表象、日常生活、戦時動員』青弓社、2020年9月
432頁、4800円+税
ISBN978-4-7872-2090-5 C0020
1932年から敗戦直前まで発行されたナチスの機関誌「女性展望」は、当時の女性雑誌市場で第一位の販売部数140万部を記録した。この雑誌は、ナチ・女性団のエリートから成る全国女性指導部の「新聞・雑誌・プロパガンダ」部門が編集・発行した女性雑誌として、社会的・文化的領域で「理想的な」女性像を伝達する有力メディアのひとつだった。
本書は、官製女性雑誌のために戦後ドイツの記憶から消し去られた「女性展望」を掘り起こし、ナチス支配下に生きた女性たちの全体像を再構成する試みである。300点の貴重な図版を所収する。
目次
はじめに [試し読み:https://note.com/seikyusha/n/n0e25829ddc65]
第1部 「女性展望」が描く女性像と日常生活
第1章 表紙から明らかになるジェンダーとその揺らぎ
第2章 多様な母親表象とナチ女性団の「民族の母」という概念
第3章 連載小説とその作家たち
第4章 ファッションと料理のページから再構成する第二次世界大戦下の暮らし
第5章 広告が描き出す日常生活と女性
第6章 広告ページに掲載された生徒・学生募集広告が伝える女子教育機関――女子寄宿学校、家政学校、女子農業学校、社会教育・福祉学校、語学学校、単科大学、工業学校、看護学校
第2部 イメージ表象と女性の戦時動員
第7章 「女性展望」が伝える味方と敵の表象
第8章 「女性展望」が伝えるヒトラー像
第9章 ドイツ人女性の戦時活動――銃後から前線まで
第10章 ドイツ人女性兵士は存在しなかったのか――国防軍女性補助員の実態
第3部 ドイツ人女性の社会進出と敗戦
第11章 全国女性指導者ゲルトルート・ショルツ゠クリンクとドイツ人女性の社会活動――公的イデオロギーと女性の地位向上のはざまで
終 章 敗戦――女性雑誌「コンスタンツェ」に描かれた敗戦直後のドイツ人女性
おわりに
ドイツ語対照表
関連年表
2020年度の総会が中止になりました。
以下のお知らせはメーリングリストにも流していますが、まだ参加されていない方には個別のメールアドレス宛にお送りしました。
もしメールが届いていないということなどあれば、広報・ML担当横山までご連絡ください。
kouhou[@]germanistinnen.sakura.ne.jp
[@]を半角アットマークに変えてください。
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2020年度ゲルマニスティネンの会総会中止のお知らせ
会員のみなさま
薫風香る季節となりました。
ですが、今年はいつもと違う5月です。新型コロナウィルス感染予防のために緊急事態宣言が延長されるなか、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
日本独文学会の今年度の総会および春季研究発表会が中止になることは、すでにご存じのことと思います。本会の総会も通常、学会の会場をお借りして開催しておりました。なんとか総会を開けないものかと、世話人会でも願っておりましたが、現況を考えれば、中止にするほかないとの結論に達しました。
ここにご報告申し上げ、ご理解をお願いする次第です。
なお、例年の総会で説明いたします2019年度会計報告ほか報告事項については、報告文書を作成し、資料を添付して、総会が予定されていた6月上旬にお届けしたいと考えております。
また、Flaschenpost Nr. 41の完成は間もなくです。発送についても新型コロナウィルス対策で、なかなか人数が集まって作業ができませんが、順番にお届け致しますので、もう少しお待ちください。
今年は、総会でみなさまにお目にかかれず残念ですが、今は感染が少しでも早く終息するよう、みんなで努力する時期かと存じます。日常生活のさまざまな変更や心配事もおありだと思いますが、どうぞ、くれぐれもご自愛くださいますよう世話人一同お祈り申し上げます。
世話人:木戸紗織・植朗子(編集)、横山香・前田織絵(広報)
寄川真弓(会計)、香月恵里・桑原ヒサ子(庶務)
関東支部の鈴木芳子さんからの情報です。
光文社は、古典新訳文庫の5タイトルを期間限定(4月末まで)で、 「本がすき。」サイトで無料公開しています。
https://honsuki.jp/stand/28715.html
鈴木芳子さんが訳されたショーペンハウアー『読書について』も公開されています。
新型コロナ感染拡大により大変な時期ではありますが、先人の知恵や思想に触れる時間を作るのもよいかもしれません。
本会会員 鈴木芳子さんの翻訳でグローブ文芸シアターが朗読公演を行います。足をお運び頂ければ幸いです。詳細はポスターをご覧ください。
グローブ文芸シアター2019「クリスマス朗読会」
・「ドクター・マリゴールド」(チャールズ・ディケンズ作、梅宮創造訳)
・「パン」(ヴォルフガング・ボルヒェルト作、鈴木芳子訳)
予約・問い合わせ:グローブ文芸シアター
以下、関東支部・落合直子さんによる報告です。
2019年「ドイツ映画賞」6部門最優秀賞に輝く、アンドレアス・ドレーゼン監督による劇映画『GUNDERMANN』(128分)の内覧試写会。
DDRの歌手であり石炭採掘場で働く労働者でもあったシンガー・ソングライター、ゲアハルト・グンダーマンを迫力ある映像と表現者の苦悩を掘り下げた傑作が、このたび東京で初上映されました。上映後のトークイベントではドレーゼン監督が会場の熱心な質問に答えた後、ドイツから持参したウクレレで伴奏しながら劇中曲『Gras』を熱唱。Gundermannが会場に現れたかのような見事な演奏で会場を沸かせました。2020年の公開が今から待ち遠しいです!
※会場通訳は字幕担当の山根恵子先生、ドレーゼン監督の写真提供はJ.S.C. (日本映画撮影監督協会)御木茂則氏。
本会会員の木戸紗織さん編著による『ルクセンブルクを知るための50章』が昨年末、明石書店より出版されました。
ルクセンブルクの文学や文化はもちろん、
田原憲和・木戸紗織編著『ルクセンブルクを知るための50章』明石書店 2018年
出版社のサイトへリンク
『Flaschenpost』最新号の第40号を発送いたしました。皆さまのお手元に届きましたでしょうか?
さて、今年のゲルマニスティネンの会の総会は
日時 2019年6月9日(日)13:15~15:30
会場 学習院大学目白キャンパス 西1-107教室
となっております。皆様のご参加をお待ちしております。
なお総会の出欠等に関する返信は、
katsuki[@]po.osu.ac.jp ([@]に半角アットマークを入れてください)
までお願いいたします。5月21日(火)必着です。