会員の鈴木芳子さんによる翻訳本『ネコのムル君の人生観』(下巻)が刊行されました

本会会員の鈴木芳子さんによる翻訳本 E. T. A. ホフマン『ネコのムル君の人生観(下)』が2024年10月8日に刊行されました。

光文社古典新訳文庫HP https://www.kotensinyaku.jp/books/book401/

リール動画  https://www.instagram.com/kotensinyaku/reel/DAmfysOSv-w/?hl=ja

「恋愛、結婚、ネコ学生組合への加入と、妻の浮気相手との決闘。そして上流階級体験。下巻では、若々しさと瑞々しい知性、気負いがぶつかり合う修業時代から成熟期まで、血気盛んな若者としての成長が描かれる。教養小説のパロディーと音楽家クライスラー篇の熱狂が奏でる二重小説。」(光文社サイトより)

↓ 9月に発売された上巻の紹介です。

 http://germanistinnen.sakura.ne.jp/2024/09/16/kater/

新刊紹介 國重裕著『母と娘の物語 戦後オーストリア女性文学の《探求》』

本会宛に、國重裕さん(龍谷大学)より新刊書

『母と娘の物語 戦後オーストリア女性文学の《探求》』松籟社 2,640円、発売日:2022年3月15日)

をご恵贈していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

【内容紹介】

家父長制やカトリックの遺風が温存された第二次大戦後のオーストリア。保守的な価値観に支配された「言葉の壁」にぶつかりながら、女性作家たちはどのような言葉を紡ぎ出し、そして何をめざしたのか。彼女たちの文学における《探究》に迫る。

【目次】

  • 第一章 家父長制社会の共犯者としての主婦─マルレーン・ハウスホーファー「ステラを殺したのはわたしたち」、『屋根裏部屋』
  • 第二章 娘時代の教育の代償─マルレーネ・シュトレールヴィッツ『誘惑。』、ブリギッテ・シュヴァイガー『海の水はなぜからい』、ヴァルトラウト・アンナ・ミットグチュ『体罰』
  • 第三章 女性の言葉(声)の獲得をめざして─インゲボルク・バッハマン『マーリナ』、「ウンディーネ去る」
  • 第四章 家父長制度に抗って書く─エルフリーデ・イェリネク『ピアニスト』、『欲望/快楽』
  • 第五章 母を問いつめる娘─エリーザベト・ライヒャルト『二月の影』、『悪夢』
  • 余録 現代オーストリア文学小史

ドイツ映画関係イベントのお知らせ

会員の植朗子さんより、ドイツ映画関連イベントの情報が届きましたのでお知らせいたします。

★★★★

龍谷大学社会学部・高岡智子先生から、ベルリンの壁崩壊30周年の企画で、以下の映画イベントをご紹介いただきました。
貴重な上映会イベントですので、ぜひみなさまにもご参加いただけたらと思います。よろしくお願いします。

◎弁士×生演奏:無声映画の金字塔『メトロポリス』上映会
日時:11月29日(金)18時30分~
会場:龍谷大学深草キャンパス3号館201教室 入場無料(予約不要)
内容:『メトロポリス』上映会――サイレント映画×弁士×生演奏
(前半:ピアノの生演奏、後半:弁士の語りとピアノの生演奏)
 出演:ペーター・ゴットハルト(映画音楽作曲家、ピアニスト)、  
 大森くみこ(弁士)、鳥飼りょう(楽士)
 主催:龍谷大学社会学部学会
【問い合わせ先】a17014〔@〕gmail.ryukoku.ac.jp(龍谷大学社会学部・高岡研究室)※〔@〕を半角アットマークに変えてください。

◎国際シンポ「伴奏譜が語る1920年代ドイツ無声映画」
 講演:ペーター・ゴットハルト(映画音楽作曲家、ピアニスト)
 コメンテーター:白井史人(名古屋外国語大学)
         高岡智子(龍谷大学)
 日時:2019年12月1日(日)14時~16時30分
 会場:龍谷大学深草キャンパス3号館102教室 入場無料(予約不要)
主催:日本音楽学会西日本支部、龍谷大学社会学部学会
【問い合わせ先】a17014〔@〕gmail.ryukoku.ac.jp(龍谷大学社会学部・高岡研究室)※〔@〕を半角アットマークに変えてください。

 ◎東ドイツ映画『パウルとパウラの伝説』上映+作曲家トーク
 日時:12月4日(水)19時開演、上映後トークショー
 会場:出町座(京都市左京区)https://demachiza.com/
 内容:東ドイツ映画『パウルとパウラの伝説』上映会+トークショー
(登壇:ペーター・ゴットハルト、聞き手:高岡 智子)
 主催:龍谷大学社会学部学会
 特別共催:DEFA財団
 【問い合わせ先】a17014〔@〕gmail.ryukoku.ac.jp(龍谷大学社会学部・高岡研究室)※〔@〕を半角アットマークに変えてください。